コーヒー生豆を飲める状態にする作業である”焙煎”ですが、最近では家庭でも簡単に出来るようになっています。
家庭で出来る焙煎機も様々な種類販売されていますが、その中でもオススメなのが、手回しでの焙煎機。
手回し焙煎機は場所も取らず、コツさえ掴めば簡単に安定した焙煎が可能で、コーヒー豆を実際に焙煎して、個人で販売したいと考えている方にもオススメ。
今回はオススメの手回し焙煎機”珈琲考具 回転式ロースター”の紹介と焙煎方法について解説していきます。
焙煎に慣れたら個人でも販売なども楽しめるようになるから、しっかり見ていこう!
難しそうだけど、しっかり勉強するにゃっ!
・焙煎進行の流れ
・火力調整の重要性
家庭でも楽しめる焙煎
焙煎というと大きい焙煎機をイメージされることが多いですが、家庭にあるものや小型の焙煎機でも美味しいコーヒー豆を焙煎出来るので、家庭でも楽しむことが出来ます。
そもそも焙煎とは、コーヒーの生豆を炒る加熱作業のこと。
コーヒー生豆に熱を加えることで、豆に含まれる成分が化学変化を起こし、香りや、苦味・酸味・甘みといった風味が生まれるのが焙煎です。
この熱を加えるという工程はどんな焙煎機を使っても同じで、一番手軽なところで言うと”手鍋(フライパン)”などでも焙煎は可能です。
そのため、家庭での焙煎に必要なのは焙煎機よりも、焙煎の基礎を抑えること。
考え方さえ押さえておけば、家庭でも美味しいコーヒー豆を焙煎することが出来ます。
焙煎の基本的な知識と流れ、焙煎度合いなどに関して以下の記事で紹介していますので、そちらも見てみてください。
オススメの家庭で使用出来る焙煎機
家庭で使用する焙煎機としてオススメなのが手回し焙煎機。
その中でも珈琲考具から販売されている回転式ロースターがオススメです。
珈琲考具 回転式ロースターの特徴
珈琲考具 回転式ロースターの特徴は、
・本体部内にある金属板の”ハネ”
・分解出来てお手入れが簡単
金属板の”ハネ”があることで、回転させる際に本体の中の生豆が均一に混ざることで、ムラが少なく仕上げることが出来ます。
また、本体は簡単に分解することができ、水洗いが可能なのでお手入れも簡単です。
焙煎の進行
焙煎の進行は以下の通り。
焙煎は時間経過を確認しながら行う必要があるので、予めタイマーを用意しておいてください。
①水抜き
②1ハゼ
③2ハゼ(焙煎度合いによっては不要)
④冷却
ハゼ(爆ぜ):焙煎が進むにつれ発生する化学変化で生じる“豆の裂け”による爆発音のこと。
今回は手回し焙煎機を使用して200gを焙煎する想定で、一つずつ解説していきます。
水抜き(焙煎開始〜5分まで)
焙煎開始〜5分ほどまで、コーヒー生豆の水分を抜いていきます。
弱めの火力でコーヒー豆の水分をじっくり抜くことで、風味をしっかり出すことができ、コーヒー豆の焼き上がりのムラを防ぐことが出来ます。
いきなり高火力で焙煎を開始すると、水分が抜け切る前に1ハゼに突入し、風味が損なわれるので注意しましょう。
1ハゼ(焙煎開始から7分〜9分)
生豆を高温で加熱すると、徐々にコーヒー生豆内部の水分が蒸発し、炭酸ガスや様々な揮発性成分が生成されます。
そして、水蒸気やこれらのガスの圧力に内部構造が耐えきれなくなり、豆の組織が破壊され、”パチパチ”や”パンパン”と爆(は)ぜる音が鳴り始めます。
これを1ハゼと呼び、1ハゼ時の焼き上げタイミングで焙煎度合いが変わります。
200gの焙煎で、焙煎開始から7分〜9分までのタイミングで始まり、おおよそ2分間、1ハゼが起こります。
1ハゼ開始後→シナモンロースト
1ハゼ終了時→ミディアムロースト
1ハゼ終わり〜2ハゼ開始までのタイミング→ハイロースト
2ハゼ(焙煎開始から10分〜12分)
1ハゼ終了後、その後も化学反応と膨張は続いているので、さらに細胞が壊れていき、再び”ピチピチ”という音がし始めます。
2ハゼの開始は1ハゼ終了後1〜2分で起こります。(焙煎開始から10分〜12分)
2ハゼは1ハゼのように高い内圧がかからないため、1ハゼほど大きな音が鳴らないのが特徴です。
2ハゼ以降は毎秒のように風味が変わるため、どこで焼き上げるかが重要になります。
2ハゼ開始時→シティロースト
2ハゼピーク→フルシティロースト
2ハゼピーク終わり→フレンチロースト
2ハゼ終わり際→イタリアンロースト
冷却
熱を持った状態でコーヒー豆を放置すると、コーヒー豆の化学変化が続いてしまうので、それ以上化学変化させないために冷却する必要があります。
自宅での焙煎の場合、ドライヤーや小型のハンディファンのようなものがオススメ。
手回し焙煎機での焙煎における火力について
手回し焙煎機を使用する際はコンロを使用します、カセットコンロでもキッチンのコンロでもどちらでも構いません。
焙煎における火力は、非常に重要な点。
特に手回し焙煎などの火力調整が完全に手動になる場合、目視での判断になるため、非常に重要かつ慣れが必要な部分になります。
手回し焙煎などの火力で重要なポイントは、
温度上昇のスピードが一定になるようタイミングによって火力を調整すること。
焙煎における焙煎開始〜1ハゼ前半と1ハゼ後半の温度上昇のスピードは変わります。
水分が残っている前半と水分が抜け切った後半では、内部に伝わる熱のスピードが異なるため、前半と後半で火力の調整を行う必要があります。
火力調整のコツとしては、1ハゼ開始後1分ほど経過した段階で火力を弱めると、温度上昇のスピードを開始〜1ハゼ前半に寄せることが出来ます。
そうすることで、1ハゼと2ハゼが繋がることを防ぐことが可能です。
1ハゼと2ハゼが繋がるということは温度の上昇が急すぎるということ。
そうなると豆に必要以上のダメージが加わるため、風味が落ちるので、火力には注意が必要です。
使用するコンロによって火力の出方が違うので、最初は少しずつ火力を強めていくのがオススメ。
慣れてくると生豆の色付きなどで判断するのも可能になるので、手回し焙煎機による焙煎は回数を重ねるごとに安定してくると思います。
手回し焙煎で大事なのは”時間管理”と”火力調整”
200gぐらいの焙煎であれば、慣れれば誰でも出来るようになるから、焙煎が難しいと思っている人も思い切って試してみてね!
焙煎が出来るようになったら、余計にコーヒーを楽しめるようになりそうだから、焙煎にチャレンジしてみるにゃ!
筆者が運営する”自家焙煎珈琲 caffines”は下記URLからご利用頂けます。