突然ですが、ハンドドリップを行う際、
・ドリップ(注湯)が安定しない。
・レシピが同じなのに、同じ味わいが出ない。
・考えすぎてレシピが定まらず、何が本当に美味しいか分からなくなった。
という悩みを、一度は持たれたことがある人は多いのではないでしょうか?
変数や工程の変化で味わいが変わるハンドドリップ。
蒸らしの時間・お湯の注ぎ方、お湯を入れる回数など、言い出せばキリがないほど変化を付けられる点が多いです。
しかし、その複雑さがハンドドリップを難しくしていると言っても過言ではなく、複雑であるがゆえに、前述のような悩みを持つ人も多いかと思います。
今回はそんな悩みを解決してくれるドリッパー”SIMPLIFY the Brewer”を紹介します。
結論を言うと、これを使えば「アナタの淹れるコーヒーが変わります。」
かなりシンプルなデザインのドリッパーだけど、個人的にはかなり気に入ったドリッパーだから、楽しみにしててね!
どんなドリッパーなのかにゃ?
・一投短時間で抽出が終了する、SIMPLIFY the Brewer
・誰でも簡単に豆の味わいを引き出すことが出来るドリッパー
・浅煎り、深煎りどちらでも使用可能
SIMPLIFY the Brewer
2021年にBATHTUB COFFEEさんのクラウドファンディングで注目を集めたドリッパー。
蒸らし・のの字・攪拌も不要、30秒注ぐだけで最高な濃度のコーヒーを作り出すことが出来るという画期的なドリッパーです。
今までにないシンプルなレシピでコーヒーを淹れることができ、誰でも安定した味わいを出すことが出来るので、コーヒー初心者の方でも安心して使用出来ます。
製品仕様
容量 | 1〜2杯用 |
---|---|
重量 | 約50g |
素材 | TROGAMID®︎ CX(BPAフリーナイロン) |
色 | 透明 |
耐熱温度 | 100° |
素材はTROGAMID®︎ CXというプラスチックが使用されています。
プラスチックは熱伝導はそこまで高くないですが、陶器やガラスのドリッパーと比較すると気温の影響を受けにくいです。
TROGAMID®︎ CXとは
トロガミド (TROGAMID) は、 クリアノバ社(ドイツ) が製造する透明性に優れたポリアミド樹脂。
サングラスにも使用されるほど高い透明性があり、衝撃に強く、軽量。
SIMPLIFY the Brewerで使用するペーパーフィルターは、”カリタ ウェーブフィルター185”
以前紹介したウェーブドリッパーで使用するフィルターの大きいタイプ(2〜4人用)です。
ウェーブフィルター155(1〜2人用)だと、サイズが小さく、SIMPLIFY the Brewerで必要な注湯量230gを入れ切ることが出来ません。
フィルターを購入する際は、間違えないようにしましょう。
ウェーブドリッパーの記事はこちらから
SIMPLIFY the Brewerの特徴
SIMPLIFY the Brewerの特徴は以下の5点です。
・抽出スピード
・ドリッパー史上最大の40mmの抽出穴
・空気の流れを計算した構造
・擬似ダブルウォール構造
・水の動きコントロールする、6つの底面の突起
一つずつ見ていきましょう。
抽出スピード
ドリッパーとウェーブフィルターの接点を徹底的に少なくすることで、お湯が抜けていくスピードを最大限速くするようになっています。
そのため、嫌な成分が出にくく雑味も少ないコーヒーが安定して淹れられます。
ドリッパー史上最大の40mmの抽出穴
抽出穴は40mmの一つ穴、今まで見たドリッパーの中で一番大きい抽出穴になっています。
この抽出穴を見ただけでも、落ちるスピードが速くなりそうということが一目で分かります。
HARIOのV60と比較すると、このような感じ。
SIMPLIFY the Brewerの方が明らかに大きいですね。
ちなみにHARIO V60ドリッパーの抽出穴は20mmなので、SIMPLIFY the Brewerは倍近くの穴の大きさになっています。
空気の流れを計算した構造
ドリッパー下部に3つの脚がついており、サーバーと完全に密着しません。
この構造により、ドリッパーとサーバーの間から空気が外に流れることで、お湯が落ちるスピードを加速してくれます。
サーバーによっては上手く乗らないことがあります。(カリタのサーバーは開口部が少し小さいためハマりませんでした。)
擬似ダブルウォール構造
ウェーブフィルターとドリッパーが密着していない部分(擬似ダブルウォール構造)が空気の層を作ることにより、ドリッパー内の温度が下がりにくくなります。
ドリッパー内の温度が落ちないことにより、抽出中のコーヒーの温度が落ちないため、味わいが安定します。
水の動きをコントロールする、底面の6つの突起
底面の抽出穴に6つの突起があります。
その突起がウェーブフィルターの底部を歪ませることにより、ドリッパー内部でより水の動きが生まれます。
水の動きが良くなることで、より効率良く抽出が促されます。
SIMPLIFY the Brewerを使用したドリップレシピ
SIMPLIFY the Brewerの推奨レシピは以下のようになっています。
①SIMPLIFY the Brewerにウェーブフィルターをセットし、ペーパーリンス。(ペーパーに湯通し)
②15gの極細挽きのコーヒー粉の中心にお湯を注ぐ。(円を描かない)
③30秒かけて、230mlのお湯を注湯する。
④1分〜1分半待ち、落とし切る。
上記を見て気付くと思いますが、SIMPLIFY the Brewerは一投式です。
レシピは一回の注湯を30秒で終わらせ、後は落とすだけという凄く簡単なもの。
加えて、従来のドリッパーを使ったハンドドリップと違い、蒸らし・のの字に注湯・攪拌などといった工程が全くありません。
そのため、ドリップ技術による味わいのバラつきがなく、常に安定した抽出が誰にでも出来るということになります。
極細挽きが可能なコーヒーミルが必要
SIMPLIFY the Brewer使う際に確認しないといけないポイントは、挽き目が極細挽きであること。
極細挽き:エスプレッソなどに使われる挽き目。
ハンドドリップでは過抽出になってしまったり、目詰まりを起こしてしまうことがあるので、あまり使われません。
通常のハンドドリップであれば、ほとんど使われることがない極細挽きですが、SIMPLIFY the Brewerでは、大きな抽出穴による抽出効率の良さが極細挽きの使用を可能にしています。
そのため、極細挽きが可能なコーヒーミを用意する必要があります。
オススメはタイムモアの手挽きミル。
10,000円以内で購入出来て、挽き目の段階も多いので、様々なドリップに対応出来ます。
もちろん極細挽きも可能です。
電動のものであれば、私自身も使用している”VARIA VS3”
値段は高価ですが、エスプレッソの極細挽き〜フレンチプレス用の粗挽きまで使える家庭用電動グラインダー。
高性能グラインダーとして話題になったことで、最近は手に入りにくくなっているようなので、気になる人は是非調べてみてください。
浅煎り・深煎りどちらも同じレシピでOK
SIMPLIFY the Brewerでは浅煎り・深煎り、どちらでも同じレシピでコーヒー豆の良さを引き出すことが出来ます。
それぞれの抽出時の味わいは、
浅煎り→フレーバーがしっかりと立ち、甘みのあるスッキリとした味わい
深煎り→コク・甘みが余すことなく出て、スッキリした飲み心地
抽出効率が良く、抽出スピードが速いため、浅煎り・深煎りどちらを使用してもスッキリとした味わいになりやすいです。
極細挽きのコーヒーを使っていることもあり、スッキリしている中で濃度感があるので、結果的に全体としてバランスの取れたコーヒーが抽出可能になっています。
SIMPLIFY the Brewerはこんな人にオススメ
・抽出に時間をかけず、美味しいコーヒーを淹れたい。
・ドリップ技術に自信が無い。
・安定した味わいを常に引き出したい。
抽出が簡単で、コーヒー豆の良さを余すことなく引き出してくれるSIMPLIFY the Brewerはかなりオススメのドリッパー。
コーヒー初心者の方にもオススメ出来るので、是非試してみてください。(極細挽きが可能なコーヒーミルも併せて用意してくださいね。)
購入は公式サイトから
簡単なドリッパーを探してる人は使用してみるべき
ドリップ技術や蒸らしなどの工程も必要ないから、どんな人でも使えるドリッパーだから、気になったら試してみてね!
デザインもシンプルで良い感じだから、一度試してみるにゃ!
筆者が運営する”自家焙煎珈琲 caffines”は下記URLからご利用頂けます。