コーヒー豆には焙煎度合いがあり、それぞれに美味しいコーヒーの淹れ方があり、その焙煎度合いの中でも、浅煎りと深煎りは美味しい淹れ方が大きく変わります。
今回は浅煎り・深煎り、それぞれの淹れ方について紹介していきます。
浅煎りと深煎りの違いについては以下の記事で解説しているので、目を通してみてください。
浅煎りと深煎りは同じ淹れ方をしても、同じ引き出し方は出来ないので、しっかり美味しさの引き出し方を知っておこう!
どんな違いがあるのかにゃ?
・浅煎りの美味しい淹れ方
・深煎りの美味しい淹れ方
・ドリップレシピの重要性
浅煎りの美味しい淹れ方
浅煎りをハンドドリップで抽出する際のポイントは以下の3点。
・湯温を高め(92°〜95°ぐらい)にする
・抽出時間を伸ばしすぎない
・抽出がスムーズな円すいドリッパーを使用する
一つずつ解説していきます。
湯温を高め(92°〜95°ぐらい)にする
湯温が高いと、コーヒーの成分が抽出されやすくなります。
コーヒーの成分は酸味→苦味の順に抽出されるため、浅煎りの良さである酸味を綺麗に抽出するためには、ドリップ序盤にしっかりと成分を引き出す必要があります。
抽出時間を伸ばしすぎない
前述した通り、コーヒーの成分は酸味→苦味の順に抽出されます。
そのため、浅煎りのスッキリ感や綺麗な酸味を邪魔してしまう、嫌な苦味成分などを出さないためには、抽出時間を短くする必要があります。
ドリップスケールなどを利用し、時間を計ることで、抽出時間を管理するようにしましょう。
打抽出がスムーズな円すいドリッパーを使用する
抽出時間を短くし、綺麗な酸味を短時間で引き出すためには、抽出がスムーズな円すいドリッパーの使用がオススメ。
HARIO V60やオリガミドリッパーが使いやすくてオススメですね。
深煎りの美味しい淹れ方
深煎りをハンドドリップで抽出する際のポイントは以下の3点。
・湯温を少し低め(80°〜85°ぐらい)にする
・注湯スピードをゆっくりにし、抽出時間を3分弱に調整する
・注湯回数を細かく分ける。
一つずつ解説していきます。
湯温を少し低め(80〜85°ぐらい)にする
浅煎りを淹れる時の湯温(90°〜95°)で深煎りも淹れてしまうと、嫌な苦味・渋みが抽出されてしまいます。
湯温を80°〜85°ぐらいにすることで、苦味・渋みが出ることを抑えることが出来るため、湯温の調整が非常に重要になります。
深煎りの豆には酸味がほぼ含まれていないので、湯温を高くするのはあまりオススメしません。
温度調節が出来るケトルがオススメ、しっかり湯温を管理しましょう。
注湯スピードをゆっくりにし、抽出時間を3分弱に調整する
繰り返しになりますが、コーヒー豆の成分は酸味→苦味の順番に抽出されます。
そのため、深煎りのドリップは浅煎りのドリップとは逆で抽出時間を短くしすぎないことが重要。(3分弱が目安)
深煎りの豆は抽出時間を短くする(2分前後)にしてしまうと、良さが出ないので、抽出時間は余裕を持って取るようにしましょう。
ドリップスケールを使用して、時間を計って短くしすぎないようにするのが大事ですね。
抽出時間を長くしすぎても(豆の量にもよりますが、目安としては3分半以上)、嫌な苦味や渋みが抽出されてしまうので、注意してください。
注湯回数を細かく分ける
前述の通り、深煎りの良さを引き出すために抽出時間を確保したいので、注湯回数を細かく分けるのがオススメ。
例えば1度で40ml注ぐところを20ml×2回にするだけで、深煎りの成分をゆっくりと抽出することが出来るので、良い苦味やコクを引き出すことが出来ます。
浅煎りも深煎りもドリップレシピが重要
浅煎り・深煎り、それぞれの美味しいコーヒーのポイントは以下の通り
浅煎り
・綺麗な酸味、甘みを出すこと
・苦味などの嫌な成分を出さないこと
深煎り
・焦らずじっくりとドリップすること
・苦味・甘み・コクをいいバランスにすること
浅煎りはドリップ前半に出る成分を綺麗に出すことが重要ですが、深煎りは逆に後半に出る成分を引き出すことが重要。
それぞれの焙煎度合いの個性を活かすためには、ドリップレシピが非常に大事です。
湯温・豆の量・抽出時間など、変数が多いハンドドリップでは一つ条件が違うだけで味わいが変わってくるので、ドリップのポイントを一つずつ調整しながら好みを探しましょう。
最近では、人気店のドリップレシピが載っている本も販売されているので、真似してみるのも良いかもしれませんね。
ハンドドリップの引き出しを増やして、好みの味を探そう
もちろん味わいの好みはあるから、正解は無いけどポイントを押さえて自分好みのドリップレシピを考えてみてね!
色々研究して、自分好みのコーヒーの味わいを見つけるにゃ!
筆者が運営する”自家焙煎珈琲 caffines”は下記URLからご利用頂けます。