コーヒー知識

塩コーヒーの歴史と特徴|歴史あるコーヒーアレンジレシピ

コーヒー発祥の地と言われているエチオピア。

そんなエチオピアで昔から飲まれているアレンジコーヒーが、コーヒーに塩を入れて飲む”塩コーヒー

コーヒーには砂糖やシロップを入れることが一般的ですが、塩を入れるというのはあまり日本では馴染みがありませんよね。

今回は塩コーヒーの特徴や歴史について紹介していきます。

今回はエチオピアで昔から親しまれている塩コーヒーについて。

コーヒーといえば砂糖やシロップというイメージの人が多いと思うけど、実は塩を入れるのはエチオピアでは歴史のあるものだから、紹介していくね!

コヒ猫
コヒ猫
コーヒーに塩って全然想像つかないにゃー。

味にどんな変化が出るのかにゃ?

この記事で分かること

塩コーヒーの発祥と歴史

塩がコーヒーに与える味わいの変化

塩コーヒーを作る上でのポイント

 

エチオピア発祥”塩コーヒー”とは

塩コーヒーとは、

コーヒーに塩を加える、エチオピア発祥の伝統的な飲み物

コーヒーに塩を加えるという飲み方は、エチオピアだけでなく他国でも見られます。

例えば、アメリカでは海軍が塩を入れてコーヒーを飲むことから海軍コーヒーと呼ばれていました。

スウェーデン・北欧・アフリカ・ギリシャでよく見られる”ボイル”という煮出したコーヒーに岩塩を入れるという淹れ方も存在します。

 

コーヒーに塩を加えることで起きる味の変化

コーヒーに塩を加えることで、酸味と苦味を抑えることが出来ます。

塩を加えることで酸味と苦味を抑えることが出来るのは、”抑制効果”と呼ばれる働きに関係があります。

抑制効果:異なる味覚が合わさることで一方の味覚が弱められること。

コーヒーに塩を加えると塩味&酸味、塩味&苦味といった二つの味覚が合わさります。

人間の味覚には、酸味・苦味・旨味・甘味・塩味の5つの種類があり、5種類の内の2つの味覚を同時に感じた時、一方の味覚が弱くなることを抑制効果と呼びます。

塩の持つ抑制効果により酸味や苦味が抑えられて、マイルドで柔らかい味わいになるということですね。

コーヒーセレモニー”カリオモン”

エチオピアには、コーヒーセレモニー”カリオモン”と呼ばれるコーヒーの作法があります。

コーヒーセレモニー”カリオモン”

→お客様をおもてなしする時に、女性が執り行うセレモニーのこと。

カリオモンには”コーヒーを一緒に楽しむ仲間”という意味があります。

このコーヒーセレモニーには以下のような手順があります。

①青草や花を床に敷き、カップを置く台を置く(テーブルは使わない)。

②松脂や乳香、アラビアガムなどで作られた香を焚く。

③コーヒーの生豆を鉄鍋に入れ水を入れて洗う。

④鉄鍋を炉にかけて煎る。

⑤煎り上がった豆を客に出し、香りを嗅がせる。

⑥客が焙煎に満足したら、豆を臼と杵で潰して粉状にする。

⑦水とコーヒーの粉をポットに入れて、火にかけて沸騰させる。

⑧沸騰したら、カップにコーヒーを注ぎ、再びポットに戻す。この動作を繰り返す。

⑨1煎目はアボル(Abol)と言い、少量を大地に注ぐ真似をするか別の器に出した後、カップに注ぎ分け、主賓や年長者から先にコーヒーを勧める。古い作法では塩を入れて飲むが、現在は砂糖が一般的で、乳やバターを入れる場合もある。

⑩2煎目はトーナ(Tona)と言う。3煎目はバラカ(Baraka、「祝福」)と言い客の求めがあった場合に出すものとされる。客は3煎目は迎えてくれた家族や村の幸せや無事を祈りながら飲む。

Wikipediaより引用

上記の手順⑨の通り、カリオモンでは塩を入れて飲んでいました。

日本の茶道に似ているコーヒーセレモニーは、2杯目のコーヒーに塩コーヒーを飲むのが伝統的なものだったそうです。

塩コーヒーはエチオピアでは、昔からあるコーヒーアレンジということですね。

塩コーヒーを作る上でのポイント

塩コーヒーの作り方は、コーヒーに塩をひとつまみ加えるのみと非常に簡単です。

使うものが塩とコーヒーのみなので、必然的に作り方のポイントは”コーヒー”と”塩”にあります。

海水のみを使用した塩を使う

酸味が強めのコーヒー豆を使う

 

海水のみを使用した塩を使う

市販されている塩は、にがりが使用されているものが多いです。

にがりが入った塩を使うことで、余計な苦味が出てしまうことがあるので、海水のみを使用した純粋な塩を使うのがオススメ。

原材料欄を確認して、海水のみの塩がオススメ。

 

酸味が強めのコーヒー豆を使う

塩コーヒーはエチオピア発祥の物なので、浅煎りの酸味が強めのコーヒー豆に合います。

コーヒーの酸味というと苦手な人も多いですが、塩を入れることでまろやかになって飲みやすくなるかもしれませんね。

焙煎から日数が経過し、古くなったコーヒー豆がある場合は、塩コーヒーで美味しく飲める可能性があります。

古くなったコーヒー豆から抽出したコーヒーは苦味が増してしまいますが、塩の抑制効果により苦味が和らぎ飲みやすくなるかもしれないので、機会があれば試してみてください。

 

いつもと違う味わいのコーヒーを楽しみたい人にオススメ

塩コーヒーはエチオピアでは昔からあるアレンジコーヒーで他国でも楽しめれているよ。

砂糖とは違った味わいの変化を楽しみたい人は、塩を入れてコーヒーを飲んでみてね!

コヒ猫
コヒ猫
コーヒーといえば砂糖という固定観念があったけど、塩を入れても美味しくなるんだにゃー。

お家に海水のみの塩がある人は試してみるにゃ!

筆者が運営する”自家焙煎珈琲 caffines”は下記URLからご利用頂けます。

https://caffines.base.shop

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caffines管理人
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