HARIOから販売されている浸漬式ドリッパーである”スイッチドリッパー”
誰でも簡単に出来る抽出方法でコーヒー豆の個性を引き出しやすいのが特徴です。
このHARIOスイッチドリッパーは取扱説明書に公式のレシピが記載されていますが、このドリッパーの特性を活かしたレシピが考案されて、Youtubeで無料公開されています。
個人的にもかなり美味しいレシピだと感じたので、今回紹介していきます。
バリスタ世界チャンピオンが考案したレシピで、間違いなく美味しく淹れられるレシピになっているから、スイッチドリッパーを使っている人はしっかり見ていこう!
どんなレシピなのかにゃ?
粕谷哲氏考案の”HYBRID METHOD”
HARIOスイッチドリッパーを最大限に活かしたレシピは”HYBRID METHOD”
これを考案したのが、粕谷哲さん。
コーヒーを勉強したことがある人なら一度は耳にしたことがあると思います。
粕谷哲:2016年6月のWorld Brewers Cup 2016でアジア人初の世界制覇を達成し、現在は千葉県船橋市で自家焙煎スペシャルティコーヒー店、株式会社Philocoffea(フィロコフィア)を経営されています。
HARIOのアンバサダーも務めており、粕谷モデルという物も販売されています。
”HYBRID METHOD”の淹れ方
HYBRID METHODのレシピ内容は以下の通り。
レシピ分量
コーヒー豆20g 中細挽き・湯温90度以上 280ml
①スイッチドリッパーを開いた状態で粉をセット
②60gまで注湯(30秒)
③30秒後、60g注湯(トータル120g)
④ケトルに水を足し、70度前後まで湯温を下げる
⑤スイッチドリッパーを閉じ、160g注ぐ(トータル280g)
⑥スイッチを開いて落ち切りまで落として完成(落とし切りの目安は3分)
①〜③までが透過式、④〜⑥までが浸漬式という、二つの淹れ方を組み合わせたレシピになっています。
これがかなり理にかなったレシピとなっており、そのポイントは以下の通り。
・コーヒーの美味しい成分はドリップ前半で抽出されるので、その部分を透過式で先に抽出する。
・湯温を下げることで後半に出る苦味・雑味などの嫌な成分を軽減することが出来る。
ハンドドリップで誰もが考える、
美味しい成分を最大限に引き出し、嫌な成分をなるべく出さないようにする
という部分を、見事に解決したレシピということになります。
特に工程の中の④は思いつくようで思いつかない工程なので、目から鱗ですね。
詳しくは、HARIO公式のスイッチドリッパーのページから粕谷哲さんのYoutubeを見ることも出来るので、そちら見てみてください。(もちろんYoutubeで検索しても出てきます。)
”HYBRID METHOD”は微調整も可能
HYBRID METHODは基本的にはそのまま使うだけで、焙煎度合いに関わらず美味しいコーヒーを淹れることが出来ますが、
・挽き目(粗くはしすぎない)
・前半の湯温
・後半の浸漬時間
上記を調整するだけで味わいを変化させることが出来ます。
特に後半の浸漬時間が一番味わいを調整しやすいです。
後半の部分は美味しい成分を引き出すというより、味わいの調整をする部分なので、時間を長くしたり短くしたりして自分好みに調整しましょう。
HYBRID METHODのメリット・デメリット
HYBRID METHODのメリットとデメリットは以下の通り
メリット
・再現性が非常に高く、同じ味わいを作りやすい
・どんな焙煎度合いのコーヒー豆でも対応しやすい
・とにかく美味しく淹れられる
元々スイッチドリッパーは再現性の高いドリッパーため、このHYBRID METHODも再現性が高いです。
また前半の美味しい成分を引き出し、後半の成分で味わいの調整をするという感じなので、焙煎度合いに関わらず美味しく淹れることが出来るのが最大のメリットですね。
デメリット
・湯温を下げる工程があるので、温度調整ケトルか温度計が必須
・少し手間はかかる
最初の湯温から途中で温度を落とすという工程があるので、温度調整のケトルか温度計は必須になります。
またその湯温を落とすという工程が、手軽にハンドドリップを楽しみたいという人には少し手間と感じるかもしれませんね。
HYBRID METHODは、メリット・デメリットを考えるとメリットの方が多い淹れ方になっているので、是非試してみてください。
HYBRID METHODは万人にオススメ
少し手間な工程もあるけど、間違いなく美味しく淹れられるから、スイッチドリッパーを使う際は試してみてね!
スイッチドリッパーの良さを活かした淹れ方だから試してみるにゃ!
筆者が運営する”自家焙煎珈琲 caffines”は下記URLからご利用頂けます。