コーヒー知識

【必見】エスプレッソの基礎知識|エスプレッソとは?

コーヒーの抽出方法の一つであるエスプレッソ。

カフェやコーヒー専門店などで一度は聞いたことがあると思います。

アレンジドリンクも豊富に存在するエスプレッソコーヒーですが、ドリップ式とエスプレッソの違いを知らない方は多いのではないでしょうか?

簡単に説明すると、エスプレッソコーヒーは専用のエスプレッソマシンを使用し、コーヒー豆に圧力をかけて抽出するコーヒーのこと。

今回はそんなエスプレッソの基礎知識とエスプレッソに必要な物を解説していきます。

今回はエスプレッソコーヒーの基礎知識を解説していくよ。

エスプレッソについて知ることで、興味を持ってくれたら嬉しいな!

コヒ猫
コヒ猫
エスプレッソは聞いたことあるけど、どんなコーヒーかは知らないにゃ。

ハンドドリップで淹れるものと何が違うのかにゃ?

この記事で分かること

エスプレッソの基礎と歴史

エスプレッソ抽出の4要素

マシンとグラインダー以外に必要な物

エスプレッソとは

イタリアで生まれたエスプレッソとは、以下のようなコーヒーのこと。

エスプレッソとは…

イタリア語で”速達”・”急速”といった意味。

深煎りに焙煎したコーヒー豆を細く挽き、高い蒸気圧(9気圧ほど)をかけることが出来る専用のマシンを使用して、20秒〜30秒の短時間で抽出するコーヒー。

一般的には小さなカップに20〜30ml程しか抽出されません。

同じコーヒーでも、ペーパードリップなどのドリップ式と比較すると、濃度が圧倒的に違い、全く別物のコーヒーと言っても過言ではありません。

またエスプレッソが最適に抽出された際には”クレマ”と呼ばれる、明るいブラウン色をしたツヤのある泡が表面上に出てきます。

クレマはイタリア語でクリームの意味。

抽出されたコーヒーの香りを閉じ込める役割があります。

上質なクレマは時間が経っても消えず、飲み終わったカップにも残るのが特徴。

ハンドドリップではクレマは出来ないため、エスプレッソ特有の要素になります。

エスプレッソの歴史

イタリアではポピュラーな飲み物として楽しまれているエスプレッソ。

イタリアでのエスプレッソの歴史は長く、1906年開催のミラノ万博で初めて蒸気圧の機械で抽出したエスプレッソが登場し、そこから世界に広がったと言われています。

しかし、日本でのエスプレッソの歴史は浅く、1980年代半ば以降からに過ぎません。

1950年代に喫茶店が全国に広がり、コーヒー文化は広がりましたが、エスプレッソが導入されたのはかなり遅かった日本。

近年ではスターバックスなどの大型チェーンが広がっていることもあり、エスプレッソも徐々に広がりつつあります。

 

最適なエスプレッソ抽出のための4要素

イタリアには最適なエスプレッソを抽出するための4要素”クアトロエンメ(4M)”という言葉があります。

4つ(クアトロ)の要素の頭文字がM(エンメ)であることから来ています。

1つずつ見ていきましょう。

MISCELA(ミシェーラ)

厳選されたコーヒー豆をバランスよく組み合わせること。(ブレンド)

イタリアでは単一品種(シングルオリジン)ではなく、5種類以上をブレンドした豆が使用されます。

焙煎度合いはシティロースト〜フルシティローストが使用されるそうです。

焙煎度合いについては以下の記事で紹介しています。

MACINATO(マチナート)

最適に抽出出来るコーヒー豆の粒度のこと。

エスプレッソはドリップ式よりも細かくコーヒー豆を挽きます。(極細挽き〜細挽き)

そのため、細かく挽くことが出来るグラインダーはもちろんのこと、粒度が均一になるようなものが必要です。

エスプレッソ30mlに対して25秒前後で抽出出来る粒度に調節します。

 

MACCHINA(マッキナ)

最適に抽出出来る機械(マシン)のこと。

抽出時に9気圧の圧力をかけ、90°のお湯で抽出出来る機械が必要です。

MANO(マーノ)

豆・機械を管理、使用方法を熟知しているバリスタのこと。

専門知識や抽出に至るまでの技術が、エスプレッソの完成度に関わります。

マシンとグラインダー以外に必要なもの

エスプレッソの抽出には、前述した4要素に含まれる、エスプレッソマシン・極細挽きが可能なグラインダーの他に以下のものが必要になります。

必要なもの

ポルタフィルター

タンパー

タンピングマット

ノックボックス

ミルクジャグ

一つずつ見ていきましょう。

ポルタフィルター

グラインダーで挽いたコーヒー粉をエスプレッソマシンに装着するもの。

内部にはフィルターバスケットが装着されており、そこを通って抽出口からコーヒーが抽出されます。

マシンによってセット出来る大きさが異なります。

タンパー

ポルタフィルターに入れたコーヒーの粉を平らに押し固めるもの。

押し固めることを”タンピング”と言いますが、タンピングはエスプレッソの味わいを左右します。

タンピングはエスプレッソの味わいを決める重要な工程。

タンピングが強いと、粉が詰まることで抵抗が強まり、抽出に時間を要するため、苦味や渋みが出ます。

タンピングが弱いとその逆で酸味が際立ちます。

タンピングの力が毎回変わると味わいも毎回変わるので、常に同じタンピングが出来るかどうかが、エスプレッソの味わいを安定させるポイント。

 

底の部分の直径が49mm〜58mmと様々な大きさがあり、使っているポルタフィルターと同じサイズのものを選びます。

タンパーは素材も様々なものがあるので、力がかけやすく、コントロール出来る物を選びましょう。

家庭用は49mm〜57mm、業務用は58mmが多いです。

タンピングマット

タンピングを行う際に、ポルタフィルターでテーブルを傷つけてしまうことがあるので、それを防ぐためのマットです。

タンピングする時はポルタフィルターの抽出口がマットに触れることになるので、タンピングマットは常に清潔にしておきましょう。

ノックボックス

抽出し終えたポルタフィルターのコーヒー粉を捨てる箱のこと。

箱についている棒にポルタフィルターを叩いて粉を落とすことが出来ます。

ビニール袋などを中にセットすると、ゴミ捨てが楽になるので便利。

ミルクジャグ

牛乳をスチームで泡立たせる時に必要な器具で、ミルクピッチャーとも呼びます。

この泡立たせた牛乳(フォームドミルク)をエスプレッソに注いだものが、カプチーノやカフェラテになります。

ラテアートをする際には必須になるもので、形も様々。

最近は家庭用エスプレッソマシンでもラテアートが出来るようになっています。

ラテアート:1985年頃にイタリアで生まれた、ラテ(Latte)というイタリア語とアート(Art)という英語を合わせた造語。

エスプレッソコーヒーの表面にフォームドミルクを注ぎ、ミルクの白とエスプレッソの茶色によるコントラストを使って絵柄を描く技術のことで、写真映えすることで近年人気が出ています。

エスプレッソはドリップ式と同じぐらい奥が深い

エスプレッソコーヒーはイタリア発祥で、日本では歴史が浅いけど、最近は家庭用のエスプレッソマシンも多くあって、お家で楽しむ人も増えてるよ。

ドリップ式で淹れるコーヒーと同じぐらい奥が深いし、味わいも全然違うから、お店のメニューにあったら、是非試してみてね!

コヒ猫
コヒ猫
ドリップ式と全く別物のコーヒーみたいでびっくりだにゃー。

必要な物も全然違うから楽しそうだにゃ、勉強してみるにゃ!

筆者が運営する”自家焙煎珈琲 caffines”は下記URLからご利用頂けます。

https://caffines.base.shop

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caffines管理人
自家焙煎珈琲  caffinesを運営中。 自家焙煎したコーヒー豆で作成したドリップバッグを中心に販売しています。 自家焙煎・ハンドドリップを楽しむ珈琲愛好家です。 コーヒーコーディネーター 取得 食品衛生管理者 取得