世界の様々な国で栽培されているコーヒーですが、その中には幻と呼ばれるほど希少なコーヒーだったり、高級なコーヒーが存在します。
最近はコーヒー専門店や自家焙煎珈琲のショップなどでも扱われることがあったり見かけることが多くなりましたが、どんなコーヒーが希少なのかを知らないと見逃してしまうキッカケにもなってしまいますよね。
今回は世界に存在している希少・高級なコーヒーを4種類紹介します。
色んな場所でコーヒーが購入出来る世の中になっているけど、どんなものが貴重なコーヒーなのかを紹介していくね!
どんなものがあるのかにゃ?
希少・高級なコーヒー
今回紹介する希少・高級なコーヒーは以下の4種
・トラジャコーヒー
・ジャコウネココーヒー
・ピーベリー
・ゲイシャ
上記4種は採れる量が少なかったり、値段が高級なものだったりしますが、その分味わいの個性も強いコーヒー豆になります。
一つずつ解説していきます。
トラジャコーヒー
トラジャコーヒーは、
インドネシア スラウェシ島のトラジャ地方のみで栽培されるコーヒー
トラジャコーヒーは幻のコーヒーと呼ばれることもあるほど、コーヒーの中では希少性が高く、手に入りにくいコーヒーとなっています。
現在では自家焙煎珈琲店やコーヒー専門店で扱っているところもあるようですね。
トラジャコーヒーが幻のコーヒーと呼ばれる所以は、第二次世界大戦の戦禍により一度滅びてしまったことにあります。
その後、トラジャコーヒーは日本企業の支援により復活しました。
その支援した企業というのが、クリスタルドリッパーで有名なコーヒーの老舗企業”キーコーヒー”です。
トラジャコーヒーの特徴
トラジャコーヒーは、独特な香りと味わいから”グルメコーヒー”と呼ばれることもあります。
独特の香りと軽やかな酸味を感じる味わいで、コクもあるので、中煎り〜深煎りまで幅広い焙煎度合いで様々な味わいを楽しむことが出来ます。
ジャコウネココーヒー
ジャコウネココーヒーは、
ジャコウネコの糞を利用して製造するコーヒーのこと
ジャコウネココーヒーは別名”コピ・ルアク”とも呼ばれ、インドネシアでよく飲まれています。
ジャコウとは、ジャコウジカの体内の分泌物から得られる香料。
そのジャコウという香料が、ジャコウネコの場合はお尻付近から分泌されます。
ジャコウネココーヒーの生豆は、1日に約3グラム程度しか取れないので、希少価値の高いものになっています。
ジャコウネココーヒーの製造過程
ジャコウネコの糞を利用して作るジャコウネココーヒーですが、製造過程は以下の通り。
・ジャコウネコにコーヒーの実を食べさせる
・ジャコウネコが糞をする
・糞を洗って生豆を採り、乾燥させる
大前提として、ジャコウネコはコーヒーの豆を食べます。
ジャコウネコがコーヒー豆を食べる際に、口の中で甘い果肉のみを取り出します。
食べられた果肉は、ジャコウネコの腸内の消化酵素によって、コーヒー内のアミノ酸が分解され、苦味が消え、独特な香りを生み出します。
その後、体内で約12時間自然発酵し、パーチメントに覆われたままの状態で糞として出てくるので、2時間以内に糞を集め、洗って生豆を採ります。
取り出した生豆は太陽光で乾燥させ、完成になります。
・糞を集める時間が2時間以内というのが重要で、時間が経過すると生豆が変化してしまいます。
ジャコウネコが糞をするタイミングは分からないので、常に様子を気にしておく必要があるのが、難しい点のようです。
・ジャコウネコは美味しいコーヒーの豆を見極めて食べるので、ジャコウネコによって選定された豆が、香り深い高級コーヒーを生み出すことが、ジャコウネココーヒーが高級と呼ばれる理由となっています。
ジャコウネココーヒーの特徴
ジャコウネココーヒーの味わいの特徴は、香りがよくフルーティー。
苦味・酸味・フルーティーな香りが一体となり独特な味をしており、インドネシアでは人気が高いそうです。
ピーベリー
ピーベリーはコーヒー豆の品種ではなく、丸豆のことを指します。
コーヒー豆は本来、1つの実の中にコーヒー豆となる生豆が2粒向き合うように入っており、そのほとんどが楕円の形状から平豆のものになります。
その中で稀に、1つのコーヒーの実の中に種子が1つしか入っておらず、丸い形をしたコーヒー豆が出てきます、これが”ピーベリー”と呼ばれるコーヒー豆です。
その収穫量が5~20%程度しか採れないことから、希少なコーヒー豆とされていますが、最近ではコーヒーの通販店などで見かけることがよくありますね。
ピーベリーは、2つに分かれるはずだった栄養素が1つの豆に集中するので、通常の平豆のものよりも油分やミネラルが多く含まれていると言われています。
ピーベリーの特徴
ピーベリーは、2つに分かれるはずだった栄養素が1つの豆に集中するため、平豆のものよりも豆の個性が出やすくなっており、焙煎度合いによる味わいの変化が大きくなります。
ピーベリーは浅煎り・中煎り・深煎りと、それぞれの焙煎度合いでの味わいの変化が楽しめるので、クセがなく飲みやすいと言われています。
ゲイシャ
ゲイシャ種は、
コーヒー豆の生産の6割を占める”アラビカ種”というコーヒー豆の突然変異種。
ゲイシャ種は、エチオピアのゲシャ地域に自生していたことからゲシャ種と呼ばれており、やがてゲイシャ種として認知されるようになりました。
よりゲイシャ種が認知されるようになったのは2004年の”ゲイシャショック”
2004年に開催されたコーヒーの国際品評会で、パナマのエスメラルダ農園から出品されたゲイシャ種が、高値で取引され優勝しました。
この出来事がゲイシャショックと呼ばれ、ゲイシャはこの品評会から高級豆として認知されるようになりました。
ゲイシャの特徴
ゲイシャの特徴は、
・柑橘類を彷彿させる綺麗な酸味・濃厚な甘み
・爽やかな香りと華やかな余韻
ゲイシャ種は、綺麗な酸味や華やかな香りが楽しめるのが特徴なので、焙煎度合いが浅煎りや中煎りにされることが多いです。
コーヒー豆の個性が強いため、ゲイシャを始めて飲むと普通のコーヒー豆とは全く違った印象を受けるかと思います。
コーヒー専門店や自家焙煎珈琲ショップなどでも、扱いが増えてきているので、見かけたら試してみてください。
珍しいコーヒーは新しい発見がある
もちろんそれなりに値段がするものもあるけど、それに見合った価値があるから、見つけたら是非試してみてね!
見つけたら飲んでみるにゃ!
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