コーヒー知識

ドリップコーヒーと水の関係性|水でコーヒーの味が変わる

ドリップコーヒーを作る際、水の選択は重要な要素の一つあり、どの水を使用するかでコーヒーの味わいを左右します。

何故なら、一杯のコーヒーに占める水の割合は99%、そのほとんどが水で出来ているから。

コーヒーの成分はわずか1%、そのことを踏まえるとどれだけ水が重要かが分かりますね。

では、どんな水がドリップコーヒーを作る際に向いているのか?

今回はドリップコーヒーを作る際に使う水の重要性、そしてどんな水がドリップに向いているのかを紹介していきます。

 

意外かもしれないけど、コーヒーは9割が水で出来ていて、コーヒーの成分は1%ぐらい。

数字だけ見ても水がどれだけ重要なのか分かるね。

今回はコーヒーにはどんな水が向いているのか紹介していくよ!

コヒ猫
コヒ猫
コーヒーのほとんどが水で出来てるのは初耳だにゃー。

けど、水だけでそんなにコーヒーの味が変わるのかにゃ?

この記事で分かること

コーヒーに適した水

軟水と硬水、それぞれで淹れるコーヒーの特徴

水道水を使用する上で注意すること

コーヒーは水が99%という事実

前述の通り、一杯のコーヒーの成分は99%が水で、残り1%がコーヒーの成分です。

極細挽きのコーヒー粉を圧力で抽出するエスプレッソですら、10%前後ですので、コーヒーのほとんどが水で出来ていることになります。

成分の濃度(TDS)については、以下の記事でも紹介しています。

この事実を知ってしまうと、コーヒーを作る上での水を疎かに出来ないことが分かりますね。

ただ、一口に水と言っても、軟水・硬水だったり、水道水・ミネラルウォーターなど色々ありますよね。

コーヒーに向いている水を探すには、まず水を知ることが必要です。

 

硬水と軟水の基準

水には硬度が存在し、その硬度の表示が国によって異なります。

硬度とは水分に含まれるミネラル(カルシウムやマグネシウム)の濃度。

一般的には、100mg/L以下が軟水、100mg/L以上が硬水と分けていることが多い。

WHO(世界保健機関)では水の硬度は以下のようになっています。

分類硬度(1Lあたりのミネラル含有量 mg/L)
軟水0〜60mg/L未満
中程度の軟水60〜120mg/L未満
硬水120〜180mg/L未満
非常な硬水180mg/L以上

硬度による水の違いは、口当たりや風味に強く現れます。

またその違いは、料理や、お茶・コーヒー・お酒といった飲み物の風味にも影響を与えるので、どの硬度の水を使用するかというのは非常に重要になってきます。

お店で買える水には、軟水や硬水といった表記があるので、飲み比べてみるのも良いかもしれませんね。

普段日本で飲まれている水道水や国産のミネラルウォーターは、ほとんどが軟水です。(平均で50mg/L)

国によっては水道水が硬水が一般的というところもあるようです。

 

コーヒーに使う水として適しているもの

結論から言うと、コーヒーには軟水がオススメ。

硬水を使用することがダメということではありませんが、コーヒー本来の味わい(綺麗な酸味や甘さ、コクといったもの)を抽出する上では軟水の方が適しています。

軟水で淹れるコーヒーの特徴

軟水で淹れるコーヒーの特徴は以下の通り。

軟水本来のまろやかさを感じられる。

苦味が溶けにくいので、マイルドなコクが感じられる。

ミネラルが少ないので、豆本来の味わいを出しやすい。

綺麗な酸味を残しやすくなる。

特に最近はスペシャルティコーヒーの流行りもあり、浅煎りの豆や円錐ドリッパーを使用して、スッキリ感や透明感、綺麗な酸味を出すというコーヒーが増えてきているので、コーヒーの抽出に関しては軟水を使用しておけば間違いないです。

そのため、コーヒーを抽出する際は、軟水のミネラルウォーターを使用することが一番オススメですが、日本の水道水は軟水なので、水道水でも特に問題はありません。

硬水で淹れるコーヒーの特徴

前述の通り、コーヒーを淹れる上では軟水の方がオススメですが、硬水で淹れた時はどうなるのでしょうか?

硬水で淹れるコーヒーの特徴は以下の通り

ミネラルが多いので、独特な苦味が出る

ミネラルが多い分、コーヒーの抽出に不向きなため、コーヒー豆本来の特徴を出すのは難しいです。(特に浅煎り)

硬水を使う場合は、深煎りのコーヒー豆を使用するのがオススメ。

深煎りの苦味が独特なものになったりする場合があるので、少し違ったテイストのコーヒーを楽しむことが出来ます。

水道水を使用する上で気を付ける点

コーヒーを抽出する上で水道水を使用する際に注意したいのは、カルキ臭。

日本の水道水にはカルキが含まれているので、水道水を使用する場合は、カルキ対策をしっかりするようにしましょう。

カルキ臭の対策ポイントは以下の通り

沸かしてから使用する。

新鮮な水を使用する。

浄水器を使用する。

沸かしてから使用する

ヤカンや鍋などで沸騰させることで、カルキ臭は軽減出来ます。

新鮮な水を使用する

水道水は出し始めが一番新鮮ではありません。(最後に水道を使用してから時間を置いた場合)

少しの時間、出しっぱなしにした状態の水道水を使用するようにしましょう。

浄水器を使用する

一番簡単なのが、浄水器の使用。

カルキ集を取り除くには間違いない方法ですね。

 

コーヒーの味わいは水一つで変わる

コーヒーの9割にもなる水は、コーヒーの味わいにとても大きい影響を与えるよ。

気になる人は色んな水を使ってコーヒーを淹れて味比べをしてみてね!

コヒ猫
コヒ猫
水ってコーヒーを淹れる上で凄く重要なんだにゃー。

今まで何も考えずに水道水を使ってきたけど、色々試してみるにゃ!

筆者が運営する”自家焙煎珈琲 caffines”は下記URLからご利用頂けます。

https://caffines.base.shop

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caffines管理人
自家焙煎珈琲  caffinesを運営中。 自家焙煎したコーヒー豆で作成したドリップバッグを中心に販売しています。 自家焙煎・ハンドドリップを楽しむ珈琲愛好家です。 コーヒーコーディネーター 取得 食品衛生管理者 取得