ハンドドリップで味わいを決める重要要素であるドリッパー。
2023年も今日で終わりですが、今年も毎日のようにハンドドリップでコーヒーを淹れ、多くのドリッパーを使用してきました。
今回は振り返りというほどでもないですが、2023年に使用したドリッパーの中で円すいドリッパーに絞り、使用数が多かった円すいドリッパーを紹介していきます。
普段から様々なドリッパーを使っているけど、その中でもよく使ったものを紹介していくね!
今回見ていくドリッパーで気になるのがあれば試してみるにゃ!
円すいドリッパーの特徴
様々なメーカーから販売されている円すいドリッパー。
材質や容量などに違いはあれども、どのドリッパーも形が円すい形になっており、抽出される出口は一つというのは共通です。
円すいドリッパーの大まかな特徴は以下の通り。
・お湯の流れがスムーズで抽出スピードが速い
・スッキリ感のあるクリアな味わいを出せるものが多い
・抽出レシピを調整しやすい
一概に全ての円すいドリッパーに当てはまるわけではありませんが、大まかには上記のような特徴のものがほとんどです。
抽出レシピを調整しやすい=味わいを調整しやすいということなので、カフェや珈琲専門店などでも使用されていることが多いですね。
HARIO V60
一つ目は王道の”HARIO V60”
昔からよく使うドリッパーの一つで、今年はガラスタイプのものを買い足してよく使用していました。
円すいドリッパーの中での有名どころの一つ。
ハンドドリップを始める際に、このドリッパーから始める人は多いと思います。
材質違いも様々販売されており、
樹脂・ガラス・メタル・陶器
などの材質で販売されています。
HARIO V60の一番の特徴は内側のスパイラルリブ。
スパイラルリブ:ペーパーとドリッパーの密着を防ぎ、空気が抜けることで抽出がスムーズになる抽出穴に螺旋状に伸びているリブ
お湯の流れがスムーズになるので、スッキリとしたクリアなコーヒーが抽出しやすいです。
浅煎りのコーヒーなどを淹れる際も、抽出のスムーズさからレシピをコントロールしやすいのでオススメです。
CAFEC フラワードリッパー
二つ目は”CAFEC フラワードリッパー”
世界で一番最初に円すいのペーパーフィルターを作った会社である三洋産業から販売されているCAFECというブランドから販売されています。
フラワードリッパーは、ペーパーフィルター製造のパイオニアである三洋産業が、コーヒーの旨味を最大限に抽出できる円すいドリッパーを作りたいという想いを持ち、長年研究されて開発されたドリッパーです。
特徴は内部の”フラワーリブ”
フラワーリブがあることで、ペーパーとドリッパーの間に十分な空気層が保たれ、コーヒー粉をよく膨らませることが可能。
またフラワーリブは、湯をスムーズに流してドリッパーの中に湯を溜めこみません。
ドリッパーの上から注ぐ湯量と、下から出てくる湯量を同じにすることで、雑味の無いコーヒーを抽出することが出来ます。
フラワードリッパーは浅煎りにも深煎りにも使いやすいドリッパーになっているので、初めて飲むコーヒー豆にも万能に使いやすいので、頻繁に使用しています。
オリガミドリッパー
三つ目は”オリガミドリッパー”
オリガミドリッパーは、陶磁器の産地である岐阜県美濃地方で製造されています。
美濃焼きで有名な地域ですね。
これは今年購入したものではないですが、相変わらずよく使用しています。
オリガミドリッパーは抽出スピードが数あるドリッパーの中でもトップクラスに速く、浅煎り・中煎りを淹れるのにかなり適したドリッパーになっています。
オリガミドリッパーはドリッパーの中では珍しく、円すいのペーパーフィルターとウェーブフィルターが両方使うことが出来ます。
どちらを使用してもOKですが、円すいフィルターの方が、よりクリアなコーヒーが抽出出来るかなというイメージ。
かなり万能なドリッパーなので、一つ持っておくとどんな豆にも対応しやすいと思います。
KONO 名門ドリッパー
四つ目は”KONO 名門ドリッパー”
昭和48年に発売されて以来、人気のあるKONO名門式ドリッパー。
円すいドリッパーのほとんどは、内部のリブが上部まで付いていることが多いですが、KONO式ドリッパー特徴は下部にのみリブが付いており、上部にリブがないこと。
そのため、今現在の円すいドリッパーと比較すると抽出スピードがかなりゆっくりになります。
KONO式はモデルによってリブの長さが異なります。
MDK型:リブが短く、KONOS since 1925のロゴ入り
2015年に出た最新モデルで、扱いやすいのが特徴。
MDN型:リブの長さは中間で、KONO MEIMONのロゴ入り。
2010年から販売しているモデルで、抽出のアレンジがしやすいです。
MD型:リブが長く、KONO CLASSICのロゴ入り。
1973年から続く伝統的モデルで、抽出難度は高めです。
KONO式は深煎りを淹れる時に使用しています。
特にインドネシアのマンデリンをKONO式で淹れて飲むのが好きなので、マンデリンを飲むときによく使用しています。
マンデリン×KONO式は本当に美味しく淹れられるので、是非試してみてください。
KINTO 陶器ドリッパー
五つ目は”KINTO 陶器ドリッパー”
手作業で石膏を削って、原型と型を作り出されたドリッパー。
穴は大きめの一つ穴、リブは高めのものが18本入っています。
色はブラックのみですが、色味が渋くて良い感じの見た目になっています。
特徴としては、
・陶器なのでドリップ中に内部の温度が落ちにくい
・抽出スピードが早く、味わいがスッキリする
円すいドリッパーの中でも抽出穴が大きめに出来ているので、抽出スピードが速く使いやすいです。
このドリッパーはよく使ったというよりは、後述するDAISOのドリッパーとの比較で使用していました。
結果としてほぼ違いが分からなかったんですが、結構な回数比較したと思います。笑
個人的に見た目が渋くて好きなので、オススメなドリッパーです。
DAISO 円すい陶器ドリッパー
六つ目は”DAISO 円すい陶器ドリッパー”
今年衝撃を受けたドリッパーの一つで、100円均一とは思えないクオリティ。(税込220円)
前述した通り見た目・内側のリブがほぼKINTOのものと同じです。
抽出穴が大きく、リブもしっかり入っているため、円すいドリッパー特有の抽出のスムーズさはしっかり感じられるものになっています。
このクオリティのものが220円で購入できるのはかなりすごいことなので、今年はよく使用したなという感じです。
一点だけ注意点としては、重量が重く、落とすと割れやすいこと。
陶器製の中でも比較的重めの重量(346g)となっているので、取り扱いには注意が必要ですね。
以下の記事でも紹介しています。
キーコーヒー クリスタルドリッパー
七つ目は”キーコーヒー クリスタルドリッパー”
日本の老舗珈琲企業であるキーコーヒーから販売されているクリスタルドリッパー。
熱可塑性の透明なエンジニアリングプラスチックであるポリカーボネートという素材で出来ており、高い衝撃耐性と透明性を持っているドリッパーです。
特徴は内側のダイヤカット形状。
ダイヤカット形状:フィルターと接する内側のダイヤ形状の頂点から抽出液が流れ出し、ダイヤ形の斜辺に沿って、ジグザグとゆっくり流れ落ちることで最適なスピードとなり、おいしさを引き出すことが出来ます。
最適なスピードでコーヒー全体を抽出することが出来るので、コーヒーの味わいが安定しやすいです。
こちらも今年購入したものですが、主に深煎りを淹れる時に使用していました。
円すいドリッパーの中では比較的お湯の流れるスピードがゆっくりなので、どちらかというと深煎りを飲みやすく抽出するのに適しているなと感じています。
タイムモア クリスタルアイ ガラスドリッパー
八つ目は”タイムモア クリスタルアイ ガラスドリッパー”
“プロフェッショナルとエスセティク”というデザイン理念でコーヒー器具を作成しているタイムモア。
そんなタイムモアから販売されている”クリスタルアイ ガラスドリッパー”
今年の後半に購入したものですが、見た目が気に入ったこともありかなり使いましたね。
クリスタルアイ ガラスドリッパーの特徴は、内部の3レベル構造
内部が3層(上層・中層・下層)に分かれており、それぞれで抽出を安定させる要素があります。
詳しくは以下の記事で記載しています。
円すいドリッパーの中では特に味わいを安定させやすいドリッパー。
ガラス製なので、見た目も綺麗で置いとくだけでもオブジェっぽくなるのも個人的に好きな点です。笑
来年も色んなドリッパーを使っていきます
2024年も色んなドリッパーを試してそれを記事にしていこうと思うから、来年もよろしくね!
2024年もハンドドリップを楽しむにゃ!
筆者が運営する”自家焙煎珈琲 caffines”は下記URLからご利用頂けます。