コーヒーには大きく分けて浅煎り・中煎り・深煎りといった焙煎度合いがあります。
焙煎度合いについての大まかなことを以下の記事で説明してますので、こちらにも目を通しておいてください。
この焙煎度合いで大きく好みが分かれるのが、浅煎りと深煎りです。
今回は浅煎り・深煎り、2つの特徴と、その違いについて紹介していきます。
コーヒーを楽しむ上で、どんなコーヒー豆を選ぶということは凄く重要だから、しっかり見ていこう!
どんな違いがあるのかにゃ?
浅煎りとは
以下の2つが浅煎りと呼ばれています。
・ライトロースト
・シナモンロースト
浅煎りのコーヒー豆は色が明るく、ナッツのような色をしています。
コーヒー豆といえば、黒っぽい焦げたような色を想像する人が多いと思いますが、それと比べるとかなり明るい色をしているので、初めて見るとコーヒー豆と分からないかもしれません。
特徴
・酸味が強い。
・香りがフルーティーで爽やかなものが多い。
・果実としての甘みを感じやすい。
浅煎りには上記のような特徴があり、初めて飲むとコーヒーとは思えない酸味があるので、驚く人も多いかもしれません。
また、浅煎りのコーヒーにはクロロゲン酸が多く含まれています。
クロロゲン酸については以下の記事でも紹介しています。
病気のリスクの軽減やダイエット効果、美肌効果などがあるクロロゲン酸ですが、熱に弱く、焙煎が進むにつれて減少していきます。
そのため、焙煎時間が短い浅煎りのコーヒー豆にはクロロゲン酸が多く含まれているということになります。
また浅煎りには”トリゴネリン”という神経系の成分が多く含まれています。
トリゴネリンは、脳を活性化させる成分で認知症に効果があると言われています。
トリゴネリンもクロロゲン酸と同じで熱に弱く、焙煎が進むにつれて減少してしまうため、浅煎りに多く含まれています。
こういった成分が多く含まれる浅煎りは、苦味の強いコーヒーが苦手な人にはもちろん、健康に気を遣う人にもオススメ出来ます。
深煎りとは
以下の4つが深煎りと呼ばれています。(中深煎りも含む)
・シティロースト
・フルシティロースト
・フレンチロースト
・イタリアンロースト
深煎りのコーヒー豆は浅煎りと比較して、色が黒っぽく、油分が浮いてツヤツヤしています。(シティローストはそこまで油分が浮きません。)
こちらの方が、一般的にコーヒー豆と呼ばれるものとして想像しやすいと思います。
特徴
・苦味が強く、コクがある。
・酸味がほとんどない。
・ミルクや砂糖といった甘味を足すものと相性が良い。
・アイスコーヒーやカフェオレといったものに使われることが多い。
・極細挽きにしてエスプレッソにも使われる。
前述したトリゴネリンは焙煎が進むと、ニコチン酸という成分に分解されます。
ニコチン酸は善玉を増やす効果があります。
深煎りのコーヒーは浅煎りに比べるとカフェインが少なく、胃腸への負担が少ないため、朝に飲むコーヒーとしてオススメです。
朝一番の空腹の状態でいきなり飲んでしまうと、カフェインが少ないとはいえ、胃が荒れる原因にもなるので、朝食と一緒に飲むというのがオススメ。(食後の一杯もオススメです。)
深煎りの香ばしい香りで目が覚めるという人も多いので、香りを楽しんでリラックスすると、朝の目覚めとして最高のものになるはずです。
浅煎りvs深煎り。オススメは?
浅煎りと深煎りは比較されやすいものですが、要点をまとめると以下のようになります。
浅煎り
・クロロゲン酸やトリゴネリンといった、身体に良い成分が多い。
・香りがフルーティーでコーヒーの果実本来の酸味や甘みが楽しめる。
・コーヒーの苦味が苦手な人にもオススメ出来る。
深煎り
・善玉を増やすニコチン酸が多い。
・香ばしい香りにはリラックス効果がある。
・カフェオレやエスプレッソといったレシピにも活用出来る。
・ミルクや砂糖といった甘味を増すものと相性が良いため、アレンジしやすい。
成分や健康への影響で決めるのももちろん一つですが、一番の決める要素はやはり、味わいと香りです。
身体に良いからといって、酸味が苦手な人が浅煎りを飲み続けるのは違いますし、苦いのが苦手なのに深煎りのブラックコーヒーを飲むというのも違います。
コーヒーを楽しむという点においては、浅煎りでも深煎りでも、自身の好みにあった方を選ぶことが正解です。
あまりコーヒーが苦手で飲まれないという人は、是非浅煎りのコーヒーを試してみてくだい、コーヒーの印象が変わるかもしれませんよ。
結論:浅煎りも深煎りも良さがある。どちらも飲んで好みな方を選ぶべし
どちらの方が自分の好みに合うかということだと思うから、どちらも飲んでみることがオススメ!
特に浅煎りの美味しい珈琲は、コーヒーをドリップしたことが無い人は味わったことが無い人が多いはずだから、一度味わってみてね!
気分によって変えるのもありだにゃー、どっちも捨てがたいから両方飲むにゃっ!
筆者が運営する”自家焙煎珈琲 caffines”は下記URLからご利用頂けます。