カフェインは頭痛に効果があるということを聞いたことがあるでしょうか?
コーヒーやエナジードリンクなどの飲料に含まれるカフェインですが、実は頭痛を緩和するケースもあれば、引き起こすケースもあります。
仕事や勉強の合間に、眠気覚ましとしてカフェインが含まれる飲料を飲むことがある人も多いかと思いますので、カフェインと頭痛の関係性を知っておいて損はありません。
今回はカフェインと頭痛の関係性について解説していきます。
コーヒーやエナジードリンクを飲んだ後に頭痛が起きるという人はいると思うけど、それはちゃんとした原因があるから、一緒に見ていこう!
あんまりコーヒーが原因と思ったことは無かったけど、それが原因なのかにゃ?
・カフェインが頭痛を緩和するケース
・カフェインが頭痛を引き起こすケース
・カフェイン摂取による頭痛を改善する方法
カフェインについて
カフェインとはwikipediaによると以下の通り。
カフェイン(英語: caffeine)は、アルカロイドの1種であり、プリン環を持ったキサンチンと類似した構造を持った有機化合物の1つとしても知られる。ヒトなどに対して興奮作用を持ち、世界で最も広く使われている精神刺激薬である。カフェインは、アデノシン受容体に拮抗することによって覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用を示す。
引用:Wikipedia
引用内にあるカフェインの効果(覚醒作用・解熱鎮痛作用・強心作用・利尿作用)を簡単にまとめると以下の通り。
・覚醒作用
→よく言われる眠気覚ましになる作用です。
カフェインは、アデノシンという脳内の覚醒を抑える(眠気を誘う)物質をブロックします。
・解熱鎮痛作用
→カフェインには疲労回復や鎮痛効果があります。(風邪薬や頭痛薬にも活用されています。)
・強心作用
→心臓の働きが活発になることで、身体が活発化し、持久力の向上に繋がります。
・利尿作用
→身体の水分を尿として出そうとする作用、顔・身体のむくみ防止に効果があります。
カフェインはコーヒーやお茶・エナジードリンクといった飲料をはじめ、チョコレートやガムなどにも含まれています。
普段生活している中で、カフェインの含有量を気にすることはあまりないと思いますが、比較的口にする物の中にもカフェインは含まれているということですね。
カフェインで頭痛が起きる原因
カフェインで頭痛が起きる原因は、カフェインには”血管を収縮させて血流を悪くする作用”があるから。
カフェインが体内から排出されると、収縮した血管は少しずつ拡張し元に戻っていくことで症状が落ち着いていきます。
締め付けから解放された血流は本来の量に戻るため増加する、これが頭痛の原因です。
カフェインが頭痛を緩和するケース
カフェインで緩和させることが出来る可能性がある頭痛は、脳の血管の拡張が原因で起こる偏頭痛。
カフェインには脳の血管を収縮させる働きがあるので、偏頭痛に効果がある可能性があります。
それでも偏頭痛に確実に効くと言うことはなく、あくまで”治療”というより”緩和”なので、症状がひどい時はカフェインに頼らず医療機関を利用するようにしましょう。
カフェインが頭痛を引き起こすケース
カフェインが頭痛を引き起こすケースは以下の通り
・カフェイン摂取による頭痛
・カフェインを取らないことによる頭痛
・脳の睡眠不足による頭痛
一つずつ解説していきましょう。
カフェイン摂取による頭痛
前述の通り、カフェインには脳の血管を収縮させる働きがあり、血管が収縮し、血の流れが悪くなることで頭痛を引き起こします。
コーヒーだけに限らず、エナジードリンクの飲み過ぎや、カフェインが含まれる飲料の過剰摂取は頭痛を引き起こすケースがあるので、気をつけましょう。
カフェインを取らないことによる頭痛
逆にカフェインを取らないことによって頭痛が起きるケースもあり、これは日常的にカフェインを摂取している人が、急にカフェインを取らなくなった時に起こりうるケースです。
カフェインを毎日摂取していると、脳の血管が収縮されている状態が続いているので、カフェインを飲まなくなった時に脳の血管が拡張され、この収縮→拡張の幅が広いと頭痛が引き起こされます。
そのため、日常的にカフェインを摂取している量が多いほど、カフェインを取らなくなった時に頭痛を引き起こしてしまうことがあるということですね。
脳の栄養不足による頭痛
カフェインには、脳の血管を収縮させる働きだけでなく、グルコースという糖質の吸収を抑える働きもあります。
グルコースは脳が働くための必要な栄養素なので、それが脳に運ばれないことで頭痛を引き起こすケースがあります。
カフェインによる頭痛の対処方法
カフェインによる頭痛の対処方法は以下の通り
・利尿作用を利用しカフェインを体外に出す
・カフェイン摂取を控える
・頭痛薬の使用(注意点あり)
基本的にはカフェインを体外に出すことで頭痛を抑えることが出来ます。
一つずつ見ていきましょう。
利尿作用を利用しカフェインを体外に出す
カフェインを体外に出すことで血流が正常なものに戻ることで、頭痛が緩和されます。
カフェインには利尿作用があるので、水を併せて飲むことで、尿としてカフェインも同時に体外に出すことが出来ます。
カフェイン摂取を控える
大元の改善になりますが、そもそものカフェイン摂取量を抑えることも大事です。
カフェインが含まれる、コーヒー・エナジードリンク・お茶などを繰り返し飲むことでカフェイン中毒になる恐れもあります。
カフェイン中毒とは以下の通り
カフェイン中毒(カフェインちゅうどく、英語: caffeine Poisoning)、カフェイニズム(Caffeinism)とは、カフェインを過剰摂取した結果として引き起こされた薬物中毒である。この中毒は、カフェインの過剰摂取に伴う様々な心身の不快な症状を対象としている。血中に入ったカフェインは血液脳関門も突破するため、末梢だけでなく中枢神経系にも影響を及ぼす。
引用:Wikipedia
摂取量を過剰にしなければ、カフェインを摂ることが健康効果に繋がることもあるので、1日の摂取量を考えながら、摂るようにしましょう。
1日のカフェインの摂取量は、コーヒーであれば、3〜4杯が適量。
カフェイン量で言えば300〜400mgとされています。
以下の記事でブラックコーヒーの健康効果についても書いています。
頭痛薬を使用する(注意点あり)
頭痛薬を使用することも一つの方法ですが、注意点があります。
頭痛薬にもカフェインが含まれているケースがあるため、万が一カフェイン中毒が原因であった場合は、服用することはオススメ出来ない。
前述したカフェイン中毒だった場合は、体内のカフェインを増やすことになってしまうので、あまり良くありません。
我慢出来ないほどの頭痛だったり、頭痛が続くようであれば、医療機関に行くことがオススメです。
カフェインと頭痛の関係性まとめ
カフェインと頭痛の関係性の要点をまとめると以下の通りです。
・カフェイン摂取で頭痛が緩和するのは偏頭痛。
・カフェインは摂取することでも、摂らないことでも、頭痛が起こる可能性がある。
・カフェインによる頭痛は、カフェインを体外に出すことや摂取量を控えることで改善が可能。
・頭痛が続く場合は、カフェイン中毒の可能性を考えて頭痛薬よりも医療機関への受診がオススメ。
基本的にはカフェイン摂取による頭痛は、体外にカフェインを出すことで改善できるので、カフェインを摂取した後は、水を飲んで尿として排出しましょう。
最近ではエナジードリンクが原因で、子供でもカフェイン中毒になるケースがあるようなので、気をつけてくださいね。
カフェインの摂りすぎは禁物、適量は守ろう
仕事や学業の合間に眠気覚ましでカフェインを摂っている人は、摂りすぎには気をつけてね!
カフェインを摂るのが日常になっている人は注意して楽しむにゃ!
筆者が運営する”自家焙煎珈琲 caffines”は下記URLからご利用頂けます。