注湯が一回で抽出が完了する、一投式ドリッパー。
抽出が簡単で、コーヒー初心者の方でも安心して使えるので、個人的にも好きなドリッパーです。
当ブログでも、一投式ドリッパーで、”SIMPLIFY the Brewer”と”HARIO MUGENドリッパー”を紹介しました。
どちらも同じ一投式ですが、使い方・レシピ・味わいの出方が若干違います。
そこで今回は二つの一投式ドリッパー、”SIMPLIFY the Brewer”と”HARIO MUGENドリッパー”を比較していきたいと思います。
どちらも一投でお湯を注ぎ切るという点においては同じだけど、レシピや出る味わいは全く違うから、その違いを見ていこう!
SIMPLIFYとMUGENはどっちの方がいいのかにゃ?
・SIMPLIFYとMUGENの違い
・淹れたコーヒーの味わいの違い
・二つのどちらかを選ぶ際のポイント
SIMPLIFYとMUGENドリッパー 製品比較
SIMLIFY the Brewer 製品情報
容量 | 1〜2杯用 |
---|---|
重量 | 約50g |
素材 | TROGAMID®︎ CX(BPAフリーナイロン) |
色 | 透明 |
耐熱温度 | 100℃ |
HARIO MUGENドリッパー 製品情報
容量 | 1〜2杯用 |
---|---|
重量 | 約94g |
素材 | 本体/AS樹脂 ホルダー/ポリプロピレン |
色 | 透明ブラック |
製品サイズ | 幅142×奥行116×高さ94mm |
材質は両方樹脂(プラスチック)で出来ており、割れにくくなっています。
どちらも1〜2杯用のドリッパーですが、1〜4杯用のペーパーフィルターを使用するという点は同じです。
SIMPLIFYとMUGENドリッパー 違い
”SIMPLIFY the Brewer”と”HARIO MUGENドリッパー”の違いは以下の通り。
・抽出穴の大きさ
・抽出スピード
・使用するペーパーフィルター
・レシピ(お湯の注ぎ方・粒度・豆の量)
一つずつ見ていきましょう。
抽出穴の大きさ
パッと見で分かるほどにSIMPLIFYの方が抽出穴が大きいですね。
抽出穴の大きさ
SIMPLIFY;40mm MUGENドリッパー:18mm
MUGENドリッパーは円すいドリッパーの中でも少し抽出穴が小さめに出来ています。
抽出スピード
抽出穴が大きいので、SIMPLIFYの方が抽出スピードが速いです。
抽出スピードが速いと、淹れたコーヒーの味わいがスッキリとクリアに仕上がりやすいので、味わいに違いが出ます。
使用するペーパーフィルター
SIMPLIFYとMUGENでは使用するペーパーフィルターが異なります。
SIMPLIFY:ウェーブフィルター185
HARIO MUGENドリッパー:HARIOペーパーフィルター02
どちらのドリッパーも、一投で200mlを超える注湯を行うことから、大きいタイプ(1〜4杯用)を使用するという点は共通です。
1サイズ下の1〜2杯用のフィルターを使用することも可能ですが、一投でお湯を入れ切ることが出来ないので、使用する際は注意が必要です。
レシピ(お湯の注ぎ方・粒度・豆の量)
SIMPLIFY・MUGEN共にメーカー公式レシピが公開されています。
①SIMPLIFY the Brewerにウェーブフィルターをセットし、ペーパーリンス。
②15gの極細挽きのコーヒー粉の中心にお湯を注ぐ。(のの字での注湯・蒸らしは不要。)
③30秒かけて、230mlのお湯を注湯する。
④1分〜1分半待ち、落とし切る。
・ペーパーフィルターをセットして、ペーパーリンス。
・中細挽きのコーヒー粉20gをドリッパーにセット。
・240mlをうず状にゆっくり注いで落とし切る。(抽出時間は約2分)
二つの公式レシピの違いは以下の3点。
・コーヒー粉の粒度
SIMPLIFY:極細挽き MUGEN:中細挽き〜細挽き
・コーヒー豆の使用量
SIMPLIFY:15g MUGEN:20g
・お湯の注ぎ方
SIMPLIFY:中心に注ぎ続ける MUGEN:渦状に注ぐ
同じ一投式ドリッパーでも形状や構造が違うので、レシピは全然変わってきますね。
SIMPLIFYを使用する際には極細挽きを使用するので、極細挽きが可能なグラインダーが必要になります。
極細挽きが可能なオススメグラインダー(タイムモア・VARIA)
それぞれの味わいの比較
二つのドリッパーで淹れたコーヒーの味わいの特徴は以下の通り。
・SIMPLIFY:スッキリとクリアな味わい、豆の個性が分かりやすく出る。
・MUGENドリッパー:全体的にバランスが取れた味わい、少し複雑感がある。
SIMPLIFY the Brewer
全体的に雑味がなく、どの焙煎度合いで淹れてもクリアで飲みやすいです。
その中でも粒度が極細挽きのため、濃度感がしっかりと出ているという印象。
焙煎度合いに関わらず、コーヒー豆の個性を引き出す味わいを出すことが出来ます。
HARIO MUGENドリッパー
MUGENで淹れたコーヒーバランスが取れていますが、少し複雑な印象。
そこまで気になるほどでは無いですが、味わいが軽くもなく重くもなくという感じです。
この複雑な印象は、恐らく抽出効率の関係。
リブが無い分、空気の流れやお湯の流れが効率良く無いのかもしれません。
豆の量を20g使用することで、濃度感や抽出効率をカバーしていると思うので、その辺りのことは良く考えられている感じがします。
選ぶ際のポイント
二つを比較し、選ぶ際のポイントは以下の通り。
SIMPLIFY the Brewer
・とにかく抽出を簡単に行いたい。
・極細挽きに出来るグラインダーを持っている。
・豆の個性をしっかりと引き出したい。
MUGEN
・ハンドドリップをこれから始めるコーヒー初心者の方で初期費用を抑えたい。
・普段のドリップでドリップスタンドを使用している。
・一投式ドリッパーを試しに使ってみたい。
個人的には、極細挽きのグラインダーを持っているのであれば、SIMPLIFYの方を選ぶかなという印象。
真ん中に注ぐだけで、クリアでスッキリとした味わいを出せて豆の個性を引き出せるというドリッパーは中々無いです。
MUGENに関しては、何よりコスパが良い。
1,000円以下でハンドドリップを簡単に出来るので、コーヒー初心者の方やコーヒーを難しく考えたくない人には持ってこいのドリッパーになっています。
とにかく簡単な抽出で美味しいコーヒーを淹れたい→SIMPLIFY
安価で簡単にコーヒーを淹れられるドリッパーが良い→MUGEN
どちらの一投式ドリッパーも簡単にハンドドリップコーヒーを楽しめるドリッパーになっているので、是非一度試してみてください。
HARIO MUGENドリッパー
同じ一投式でも2つは全く別物
どちらも簡単にコーヒーが淹れられるという点においては同じだから、後は出したい味わいや値段で決めてみてね!
ハンドドリップを始めた人も、そうで無い人も試してみるにゃ!
筆者が運営する”自家焙煎珈琲 caffines”は下記URLからご利用頂けます。