ハンドドリップで作るアイスコーヒーの中でも、最もポピュラーな急冷式。
氷に直接コーヒーを落とすことで、急速にコーヒーを冷やして作るアイスコーヒーです。
そんな急冷式アイスコーヒーですが、通常のホットコーヒー同様、ドリッパーのよって味わいを変化させることが出来ます。
今回は急冷式アイスコーヒーを作る際にオススメなドリッパーを3種類紹介していきます。
ホットコーヒーを淹れる際にもドリッパーは重要な要素だけど、アイスコーヒーを作る時も重要だから、しっかり見ていこう!
アイスコーヒーを淹れるドリッパーのポイント
アイスコーヒーを淹れる際のドリッパーを選ぶ際のポイントは、
・2〜4人用などの容量が大きいものを選ぶ
・抽出速度がゆっくりな物を選ぶ
・ウェーブフィルターを使うドリッパーを使わない(個人差あり)
一つずつ解説していきます。
2~4人用などの容量が大きいものを選ぶ
アイスコーヒーを作る際は、濃いコーヒーを抽出するためにコーヒー粉(20g以上)を多めに使用します。
そのため、1人用のドリッパーだとコーヒー粉が上部まで来てしまうので、注湯が難しくなってしまいます。
2〜4人用の大きめのドリッパーを使用することで、安心してドリップすることが出来るため、オススメです。
1人用のドリッパーでもドリップ出来ないことはありませんが、お湯が溢れないように気をつけてください。
抽出速度がゆっくりめな物を選ぶ
アイスコーヒーは氷で薄まることを想定した上で、コーヒー粉を多くし、湯量を少なくすることで濃いコーヒーを抽出することが必要です。
そのため、抽出速度が速めなドリッパーよりも、ゆっくりなドリッパーの方がオススメ。
より濃いコーヒーを抽出することで、出来上がりのアイスコーヒーのバランスが良くなります。
スッキリ感を強めたい場合や、浅煎りのコーヒー豆を使用する場合は抽出速度が速いものを選ぶのもオススメ。
使用するコーヒー豆や出したい味わいによって変更しましょう。
ウェーブフィルターを使うドリッパーを使わない
これは個人差があると思いますが、急冷式アイスコーヒーを作る際にウェーブフィルターを使用するドリッパーはあまり使用しません。
理由としては、ウェーブフィルターは紙の匂いが強く、それを取り除くためのペーパーフィルターへの湯通しが手間だから。
湯通し:ドリップ前にペーパーフィルターにお湯をかけることで、紙の匂いを取り除くこと。
サーバーにお湯を落としてサーバーを温めることも兼ねています。
急冷式アイスコーヒーの場合、サーバーに氷が入っているため、湯通しをする場合はドリッパー単体で行う必要があります。
行う場合はシンクや別のカップで行う必要があるため、個人的には少し手間に感じます。
ウェーブフィルターの紙の匂いがアイスコーヒーの風味に影響を与える場合があるので、湯通しが手間に感じる人は、ウェーブフィルターを使用するドリッパーは避けた方が良いかもしれませんね。
紙の匂いが気にならない人もいるので、これに関しては個人差があります。
キーコーヒー クリスタルドリッパー
2020年に創業100周年を迎えた老舗企業”キーコーヒー”から販売されている、クリスタルドリッパー。
ポリカーボネート樹脂という割れにくい素材が使われており、約150gと少し重めになっているので、頑丈な印象を受けるドリッパーです。
クリスタルドリッパーの特徴は、
ドリッパー内部の高級感あるダイヤカット形状
フィルターと接する内側のダイヤ形状の頂点からダイヤ形の斜辺に沿って、ジグザグとゆっくり流れ落ちます。
円すいドリッパーの中では比較的ゆっくりな抽出速度なので、濃度感の高いコーヒーを抽出することが出来ます。
ドリッパーのサイズは一つしかありませんが、比較的大きめなドリッパーなので、アイスコーヒーを作る分にも問題ありません。
HARIO ペガサスドリッパー
HARIO初の台形ドリッパーであるペガサスドリッパー。
初めてでもやさしく・美味しく、ハンドドリップの初めの一歩をサポートする。
というコンセプトで発売された、ハンドドリップ初心者でも扱いやすいドリッパーとなっいます。
HARIOの代表的ドリッパーであるV60のスパイラルリブを使用し、お湯の流れをスムーズにしつつ、小さな二つの抽出穴によって速度が速すぎることなく、一定の速度での抽出が可能です。
抽出穴が小さく、抽出時間を調節しやすいため、アイスコーヒーを作る際もゆっくりとしたドリップが出来るのが良い点。
全体的にバランスの取れたアイスコーヒーになりやすいので、一番使いやすいと思います。
KONO 名門ドリッパー
布製のフィルターで抽出するネルドリップに近い味わいを出すことが出来る”KONO(コーノ)名門式ドリッパー”
昭和48年に発売され、カフェでも使われることが多いです。
KONO式ドリッパーは、
ドリッパー内部の下部にのみリブが付いており、上部にリブはありません。
リブが上部にないことにより、ペーパーフィルターがドリッパーに引っ付くためその部分は空気の通りが無くなります。
そのため、下部のリブがある部分にお湯が落ちるのが遅くなるため、全体的にお湯の落ちるスピードはゆっくりになります。
アイスコーヒーを作るドリッパーとしてピッタリな特徴ですね。
前述した二つのドリッパーよりもしっかりとした味わいのアイスコーヒーになりやすいので、コーヒー感の強いアイスコーヒーを作りたい場合にオススメです。
急冷式を作る際はドリッパーにもこだわってみよう
今回紹介したものの他にも、自分好みの味わいを出せるドリッパーを探してみてね!
色んなドリッパーでアイスコーヒーを作ってみるにゃ!
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