日本の有名なコーヒーメーカー、Kalita(カリタ)
そのカリタから販売されているドリッパーで有名なものが、”3つ穴式ドリッパー”と”ウェーブドリッパー”です。
2つのドリッパーの共通点は小さい抽出の穴が3つ(3つ穴)開いていること。
ドリッパーの形は違えど、同じ3つ穴ですが、実際は全く別物のドリッパーです。
今回はカリタの代表的なドリッパーであるこの2つを比較していきます。
その中で今回は、台形の3つ穴式ドリッパーと、同じく3つ穴のウェーブドリッパーの比較をしていくよ!
・カリタのドリッパー2種の違い
・同じ3つ穴でも別物
・コクを求めるなら3つ穴式、バランスを求めるならウェーブ
カリタ 3つ穴ドリッパー
生産国 | 日本 |
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対応サイズ | 1〜2人用 |
素材・材質 | AS(アクリロニトリルスチレン)樹脂 |
重量 | 70g |
カリタと言えば、この3つ穴ドリッパーという人も多いかと思います。
材質がいくつか販売されていますが、プラスチックのものが一番安価です。
特徴は以下の通り
・専用のフィルターがある
・美味しい成分を引き出す3つ穴式
・内側に伸びたミゾ
一つずつ見ていきましょう。
専用のフィルターがある
3つ穴ドリッパーは台形の形をしており、使うペーパーフィルターが円錐ドリッパーやウェーブドリッパーとは異なります。
こちらのペーパーフィルターを使用する際は、①底・②サイドの順番で折り込んで使用します。
底面と反対側に折り目が来るようにサイドは折り込みましょう。
またこちらのドリッパーにはサイズが複数あります。
ドリッパーのサイズに応じて、フィルターのサイズも変わりますので、購入する際はよく確認するようにしましょう。
美味しい成分を引き出す3つ穴
3つの抽出穴は、お湯がドリッパー内に留まることなく、自然に滴下してくれます。
そのため、3つ穴ドリッパーは雑味が出る前に美味しさだけをドリップする事が可能です。
内側に伸びたミゾ
ドリッパー内部に伸びたミゾは、フィルターが張り付くのを抑え、空気層を作ってくれます。
フィルターがドリッパーに密着しない構造はHARIOのV60などと同じですね。
カリタ ウェーブドリッパー
プロのバリスタも使用しているカリタ ウェーブドリッパー。
安定した味わいを出しやすいので、私自身も愛用しています。
ウェーブドリッパーの特徴などを紹介した記事を以前公開していますので、こちらをご覧ください。
二つのドリッパーの違い
3つ穴ドリッパーとウェーブドリッパーは形は違えど、抽出穴は同じ小さい3つ穴です。
ですが、この2つのドリッパーはコーヒーを抽出してみると全く別物。
抽出時に出る違いは以下の通り。
・抽出スピード
・抽出されたコーヒーの濃度感
抽出スピード(3つ穴式<ウェーブドリッパー)
同じ3つ穴ですが、ウェーブドリッパーの方が抽出スピード(お湯の抜け)が速いです。
抽出スピードが変わる理由は、ペーパーフィルター。
ウェーブドリッパーに使用するウェーブフィルターは、ドリッパーとフィルターの接触面が少ないため、お湯の抜けるスピードが3つ穴式ドリッパーよりも速くなります。
抽出されたコーヒーの濃度感(3つ穴式>ウェーブドリッパー)
3つ穴式ドリッパーは抽出スピードがゆっくりのため、濃度感(コク)がウェーブドリッパーよりも強く出ます。
最近はスペシャリティコーヒーの流行りもあり、スッキリとしたクリアな味わいを抽出するためのドリッパーが多いですが、濃度感(コク)が強いコーヒーを好まれる人もいるので、
抽出したコーヒーを飲み比べてみる
二つのドリッパーを同じレシピで抽出し、飲み比べてみました。
抽出レシピ
コーヒー豆:インドネシア マンデリン アチェトレンジリング 15g
焙煎度合い:フルシティロースト
挽き目:中挽き
湯温:85° 注湯量:230g 抽出量:200g 蒸らし:40g 40秒
3つ穴式ドリッパー
抽出時間:3分30秒
3分以内に抽出を終えるつもりでドリップしましたが、少しオーバーしました。
抽出時間が極端に長くならない限りは特に問題ないですが、時間が長くなればなるほど、雑味などが出やすくなったりするので、注意が必要です。
使用したコーヒー豆がフルシティローストということもあり、ボディが強く、コクがある味わいが出ていました。
抽出スピードがゆっくりのため、濃度感が強いコーヒーが出来たので、中深煎り・深煎りのコーヒー豆を抽出するのに適したドリッパーという感じです。
ウェーブドリッパー
抽出時間:3分
30秒ほどですが、3つ穴式ドリッパーよりも抽出時間が短くなりました。
もちろん注湯する速度が完全に一定なわけでは無いので、誤差はあると思いますが、ウェーブドリッパーの方が、目視で見ていても落ちるスピードが速いです。
そのため、抽出されたコーヒーの味わいもスッキリとしたバランスの取れた味わい。
ウェーブドリッパーは、雑味も少なくクリアな味わいになりやすいので、コーヒー初心者の方もコーヒー豆の味わいを引き出しやすくなっています。
二つは別物。出したい味わいによって使い分けるべし
同じカリタの3つ穴でも、二つは全く別物。
どちらの方が美味しく抽出出来るという訳ではなく、どちらを使うかで抽出された味わいが変わってくるので、二つの特徴は把握しておきましょう。
今回比較したドリッパー二つの特徴をまとめると以下の通りです。
・コクのある濃い味わいになりやすい
・中深煎りや深煎りの良さを出しやすい
・コスパがいい
コクやボディが強いコーヒーが抽出出来るので、中深煎りや深煎りの味わいを引き出しやすいと感じます。
プラスチックのものであれば、500円以下で購入出来るのでコスパもいいです。
抽出スピードの関係でドリップが長くなりすぎて、雑味や嫌な成分まで出さないように気をつけましょう。
・バランスの取れた味わいになりやすい
・焙煎度合いに関わらず、幅広く使える
・抽出(ドリップ)が簡単
ウェーブドリッパーの良さは何より、簡単にバランスの取れた味わいを出せること。
底が平たいので、多少雑に注湯したとしても全体にお湯が行き渡るので、安定した抽出が可能になります。
円錐ドリッパーやカリタ3つ穴式のドリッパーを使用して、味わいがバラつくという人は、一度使用してみるのがオススメ。
もしかしたら味わいが激変するかもしれませんよ。
カリタのドリッパーはどちらもオススメ
別物ではあるけど、どちらも良いドリッパーで、使い分けも出来るから、両方持っておくのもオススメだよ!
ドリッパーはいっぱい持ってた方がコーヒーを楽しめそうだから、いっぱい試してみるにゃ!
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